①筋肉はどうして硬くなるの?

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首が痛い、肩がこる、腰が張る、ふくらはぎが攣りやすい…。
当サロンにお越しくださるお客様の訴える、お疲れの数々。
どれも筋肉が硬くなる、いわゆる筋肉がこってしまって、起こる不調ですね。
この「筋肉がこった状態」について、今回は専門的視点から解説させていただきます。

ちょっと解剖学の知識が必要です。
筋肉を構成している細胞は「筋線維」と言って、これが筋膜の一種である「筋内膜」で包まれています。
この筋線維が束になって「筋束」という単位を構成するのですが、この筋束は「筋周膜」という筋膜で包まれます。
さらに複数の筋束が「筋外膜」という筋膜によりまとめられて、それで一個の「筋肉」ができているのですね。
以上挙げた筋膜個々の名称は、マニアな方以外は覚えなくて大丈夫。
大事なのは筋肉というのは、縮んで戻る「筋線維」という細胞の隙間に「筋膜」という結合組織が何重にも張り巡らされ、それによって形がまとめられているということ。

さて実は筋肉が硬くなる現象において、この「筋膜」という組織が「筋線維」を押しのけんばかりに主役級の悪さをしている、と言ったら皆さん意外に感じられるでしょうか?
私たちが施術していて、こった筋肉がグリグリゴリゴリと響くことがありますが、この感触は硬く変質した筋膜によるものと考えられるのです。

同カテゴリの次回コラム「コリと筋膜」に続きます。

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